問29 2012年5月学科
問29 問題文択一問題
預金保険制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.金融機関の破綻時、預金保険制度により保護される金額を超える部分の預金等については、破綻金融機関の財産の状況に応じて弁済金や配当金が支払われる。
2.金融機関の破綻時、保険金の支払い等にかなりの日数がかかると見込まれるときには、預金者に仮払金が支払われることがある。
3.金融機関の破綻時に行われる名寄せにおいて、個人事業主の預金は、事業用と事業用以外とでは、それぞれが別の預金者の預金として取り扱われる。
4.金融機関の破綻時に行われる名寄せにおいて、夫婦の預金は、夫のものと妻のものとでは、それぞれが別の預金者の預金として取り扱われる。
問29 解答・解説
預金保険に関する問題です。
1.は、適切。金融機関が破綻すると、預金保険により預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されますが、保護される金額を超える部分は、破綻した金融機関の財産状況に応じて弁済金や配当金が支払われます。
2.は、適切。金融機関が破綻し、預金保険からの保険金の支払いにかなりの日数がかかる場合、預金保険機構が預金者に仮払金(1口座あたり60万円まで)を支払うことがあります。
3.は、不適切。名寄せとは、1つの銀行に、同じ人が複数の口座を開設している場合に、それらを合算して保護金額を算定することです。
金融機関の破綻時の名寄せでは、個人事業主の預金は、事業用と事業用以外は、同じ人の預金とされます。よって、多額の取引を行う個人事業主の場合は、破綻時に全額保護される決済用預金を利用するのも手です。
4.は、適切。金融機関の破綻時の名寄せでは、家族であっても、夫婦・親子それぞれの名義の預金であれば、別々の預金者とされます。
よって、残高が1,000万円を超えるようであれば、家族の別名義の口座に分けておいた方が無難ということですね。
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