2級FP過去問解説　問16　2012年5月学科

自動車保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

１．対人賠償保険では、被保険者が事故により他人を死傷させ法律上の損害賠償責任を負った場合、自動車損害賠償責任保険から支払われるべき金額を超える部分について保険金が支払われる。

２．人身傷害補償保険では、被保険者が自動車事故で死傷した場合、被保険者の過失にかかわらず、治療費などの損害について、全額が保険金の支払い対象となる。

３．搭乗者傷害保険では、被保険自動車の搭乗者が自動車事故によって死傷した場合、加害者からの損害賠償金等の金額にかかわらず、あらかじめ定められた金額の保険金が支払われる。

４．車両保険では、特約を付帯しなくても、地震・噴火またはこれらによる津波による損害は保険金の支払い対象となる。

自動車保険（いわゆる任意保険）に関する問題です。

１．は、適切。対人賠償責任保険で支払われる保険金は、自賠責保険の補償額を超えた分です。

２．は、適切。人身傷害補償保険で支払われる保険金は、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象です。

３．は、適切。搭乗者傷害保険は、搭乗中に死傷をした場合に、契約時に決めた保険金が、加害者からの損害賠償金や他の保険と関係なく支払われる保険です。

４．は、不適切。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されますが、地震や噴火によって生じた津波や地震・噴火による損害は、特約の付帯が必要です。
地震・噴火・津波は、別途契約したり特約付帯が必要なのは、地震保険と同じですね。

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