問9 2012年5月学科
問9 問題文択一問題
確定拠出年金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.確定拠出年金の老齢給付金を60歳から受給するためには、通算加入者等期間が10年以上あることが必要である。
2.国民年金基金に加入している国民年金の第1号被保険者は、個人型年金にも併せて加入することができる。
3.企業型年金加入者が退職して国民年金の第3号被保険者になった場合、その者は企業型年金の個人別管理資産を国民年金基金連合会に移換して、運用指図者となることができる。
4.企業型年金は、実施事業所に使用されるすべての者を加入対象者としなければならないため、規約に一定の加入資格を定めることはできない。
問9 解答・解説
確定拠出年金に関する問題です。
1.は、適切。確定拠出年金の加入者期間が、合算して10年以上あれば、60歳から老齢給付金を受給できますが、10年に満たない場合は60歳よりも遅れて支給されます。
2.は、適切。国民年金基金と個人型の確定拠出年金は、同時加入が可能です。
3.は、適切。企業型年金の加入者が退職して、国民年金の第3号被保険者となった場合は、個人型年金に移行し運用指図者(掛金の拠出をせず運用指図だけ行う)になります。
なお、脱退一時金を受け取るには、過去の拠出年数が3年以下等一定要件を満たす必要があります。
4.は、不適切。事業主は、年金規約の中で「一定の勤続期間以上」等、企業型年金加入者となるための一定の加入資格を定めることができます。
企業型年金は福利厚生の一種のため、ある程度長期間勤続する正社員のための年金制度という意味合いが強いわけです。
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