問4 2012年5月学科
問4 問題文択一問題
雇用保険の基本手当等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.基本手当を受給するためには、原則として、離職の日以前2年間に被保険者期間が通算して12ヵ月以上必要である。
2.基本手当の受給期間は、原則として、離職の日の翌日から2年間である。
3.基本手当の受給期間内に出産、疾病などの理由で引き続き30日以上職業に就くことができない場合は、所定の期間内に申出をすることにより、受給期間を延長することができる。
4.基本手当の所定給付日数を3分の1以上残して安定した職業に就き、一定の要件を満たした場合、再就職手当が支給される。
問4 解答・解説
雇用保険の基本手当に関する問題です。
1.は、適切。基本手当の受給資格は、離職の日以前2年間の被保険者期間が通算12ヵ月以上あることです(自主退職や契約期間の終了、定年退職等の場合(一般受給資格者))。
ただし、倒産・解雇による離職(特定受給資格者)や雇止めによる離職(特定理由離職者)の場合は、離職の日以前1年間の被保険者期間が通算6ヵ月以上となります。
2.は、不適切。基本手当の受給期間は、離職の日の翌日から起算して1年間です。
「受給期間」=「手当を受給できる期間」ですので、受給期間を過ぎてしまうと、給付日数が残っていてももらえなくなるため、離職したらすぐにハローワークに行って手続きすることが重要なわけです。
3.は、適切。病気やケガ、出産・育児、介護等により、30日以上継続勤務できない場合には、雇用保険の基本手当の受給期間(1年間)を、最長3年間まで延長できます。
(受給開始を先に延ばせるだけで、手当がもらえる日数が増えるわけではありません。)
4.は、適切。基本手当の所定給付日数が3分の1以上残っている状態で安定した職業に就くと、一定の要件を満たした上で、再就職手当が支給されます。
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