問21 2012年1月学科

問21 問題文と解答・解説

問21 問題文択一問題

マーケットの一般的な変動要因に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢に示した以外の条件は変わらないものとする。

1.日本の投資家によるA国通貨建て金融商品への投資の増加は、円とA国通貨の為替相場において、円安要因となる。

2.A国の利上げによる日本とA国の金利差の拡大は、円とA国通貨の為替相場において、円高要因となる。

3.日本の株式市場にとって、国内金利の上昇は株価の下落要因となり、国内金利の低下は株価の上昇要因となる。

4.日本銀行が実施する指数連動型上場投資信託(ETF)の買入れは、日本の株式市場にとって、株価の上昇要因となる。

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問21 解答・解説

マーケットの変動要因に関する問題です。

1.は、適切。日本の投資家によるA国通貨建て金融商品の購入が増加すると、日本の投資家は円を売ってA国通貨を買い、金融商品を購入するため、円の需要が低くなり円安が進む要因となります。

2.は、不適切。A国の金利が上昇し、日本との金利差が拡大していく過程では、今後高金利が見込まれるA国通貨の需要が高まるため、円安が進みやすくなります

3.は、適切。金利が上昇すると企業は資金調達しづらくなるため、株価の下落要因となり、反対に金利低下は株価の上昇要因となります。

4.は、適切。上場投資信託(ETF)は、証券会社が個別の株式を組み合わせ、日経平均やTOPIXといった株価指数に連動するファンドとして運用されるため、ETFがたくさん買われると、証券会社はその分個別の株式を追加購入する必要があります。
よって、日銀がETFを買入れると、証券会社による株式の購入につながり、株価の上昇要因となります。

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