問38 2011年9月実技(資産設計)
問38 問題文
勝実さんが再雇用の制度を利用せず、平成24年9月にTW社を定年退職した場合(定年退職時における勝実さんの退職一時金は2,000万円である)、退職所得の金額として、正しいものはどれか。
<勝実さんの職歴>
昭和50年4月 1日:TH社入社
昭和53年6月30日:TH社退職
昭和53年7月 1日:TW社入社
平成24年9月 5日:TW社定年退職予定
注1:TH社退職時に退職一時金を受け取っている。
注2:勝実さんの退職は、障害者になったことに基因するものではない。
1. 75万円
2. 110万円
3. 150万円
4. 300万円
問38 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
勝実さんは、昭和53年6月に一度TH社を退職し、退職一時金も受け取っているため、昭和53年7月から平成24年9月までの、34年2ヶ月が勤続期間となり、勤続年数35年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,000万円−{40万円×20年+70万円×(35年−20年)}〕×1/2
={2,000万円−(800万円+1,050万円)}×1/2
=(2,000万円−1,850万円)×1/2
=75万円
従って正解は、1.75万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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