問10 2011年9月実技(資産設計)
問10 問題文
三上正太郎さんが契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。
なお、保険契約は有効に継続し、かつ各特約(更新型)も自動更新しているものとし、正太郎さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、1、2の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
1.三上正太郎さんが、現時点で不慮の事故(交通事故)により死亡(即死)した場合、保険金( ア )万円を受け取ることができる。
2.三上正太郎さんが、現時点で初めてガン(悪性新生物)と診断され、治療のため24日間入院しその間に1回手術を受けた場合、保険金・給付金合計で( イ )万円を受け取ることができる。
問10 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
三上正太郎さんが現時点で不慮の事故(交通事故)により死亡(即死)した場合、終身保険・定期保険特約・特定疾病保障定期保険特約・傷害特約・災害割増特約からそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
※「特定疾病保障定期保険特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。
なお、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身200万円+定期2,300万円+特定疾病300万円+傷害500万円+災害割増500万円=合計3,800万円 となります。
また、ガンで入院した場合、本問の定期保険特約付終身保険からは特定疾病保障定期保険特約、疾病入院特約、生活習慣病医療特約によってそれぞれ保険金・給付金が支払われます(災害入院特約はケガによる入院が対象)。
※生活習慣病(成人病)医療特約の給付対象:ガン、脳血管疾患、心臓疾患、高血圧性疾患、糖尿病
さらに、本問の定期保険特約付終身保険では、疾病入院特約について、ガン手術時に入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払うとしています。
よって、ガンで24日間入院し、手術を1回受けた場合の保険金合計額は、
特定疾病保険金:300万円
入院給付金:
(疾病入院0.7万円+生活習慣病0.5万円)×20日間=24万円
※入院特約は入院5日目からの給付のため、期間は20日間。
手術給付金:疾病入院0.7万円×40倍=28万円
合計:300万円+24万円+28万円=352万円 となります。
以上により正解は、(ア)3,800、(イ)352
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