問8 2011年9月実技個人資産相談業務
問8 問題文
Aさんの平成23年分の事業所得の金額の計算上,必要経費に算入される車両の減価償却費の金額を求めなさい。なお,解答にあたっては,計算過程を示し,〈答〉は千円単位とすること。
問8 解答・解説
減価償却に関する問題です。
減価償却には、毎年一定額を償却する定額法と、毎年の残存価額の一定割合を償却する定率法があり、どちらの償却方法を適用するか届出をしない場合、個人は定額法となります(法人は定率法)。
設例文の最後にAさんは届出をしていない、とありますので、定額法での償却となります。
また、償却できるのは事業で使った月数分だけで、事業専用に使った分だけです。
減価償却費=取得価額×償却率×事業での使用月数/12ヶ月×事業専用使用割合
Aさんの車両の使用開始日は9月1日ですから、1年のうち4ヶ月間だけ使用しており、事業専用に使用した割合は2/3です。
従って、減価償却費=1,800千円×0.250×4ヶ月/12ヶ月×2/3
=1,800×1/18=100千円
よって正解は、100千円
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