問6 2011年9月実技生保顧客資産相談業務

問6 問題文と解答・解説

問6 問題文

Mさんは最後に,下記<資料>の諸係数早見表を用いてさまざまな資金シミュレーションを行った。下記<資料>にある係数のうち,いずれか1つを用いて,次の(1),(2)を求めなさい。なお,答はそれぞれ千円未満を切り上げて千円単位とし,税金や手数料等は考慮しないものとする。

<資料>年利2.0%の諸係数早見表
期間   現価係数   減債基金係数   年金現価係数
1年    0.9804     1.0000        0.9804
4年    0.9238     0.2426        3.8077
18年   0.7002     0.0467       14.9920

<資料>年利1.0%の諸係数早見表
期間   現価係数   減債基金係数   年金現価係数
1年    0.9901     1.0000        0.9901
4年    0.9610     0.2463        3.9020
18年   0.8360     0.0510       16.3983

(1) Aさんは,長男Cさんの大学4年間の教育資金として,毎年1,500千円の資金を準備する必要があると考えている。18年後の51歳から4年間,年利2.0%で複利運用しながら毎年1,500千円の資金を受け取る場合,51歳時において必要となる原資はいくらか。

(2) 51歳時に上記(1)の原資(千円未満を切り上げた後の金額)を確保することを目標として,今後18年間にわたって,年利1.0%で複利運用しながら資金を積み立てる場合,必要となる毎年の積立額はいくらか。

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問6 解答・解説

    各種係数に関する問題です。

    (1) では、4年間で年利2.0%で複利運用しながら毎年1,500千円受け取る場合に必要な原資を求めます。
    毎年1,500千円受け取り=毎年1,500千円の年金、ということですので、年金現価係数(元本を複利運用しながら、毎年一定金額を取り崩していくとき、現在いくらの元本が必要か)を用いて求めることができます。
    従って、1,500千円×3.8077(4年の年金現価係数)=5711.55
                               ≒5,712千円(千円未満切上げ)

    (2) では、18年間で年利1.0%で複利運用しながら目標額5,712千円を積み立てる場合に必要な毎年の積立額を求めます。
    この場合、減債基金係数(一定期間一定利率で複利運用しながら目標額を積み立てる場合、毎年いくら積み立てるか)を用いて求めることができます。
      
    従って、5,712千円×0.0510(18年の減債基金係数)=291.312
                           ≒292千円(千円未満切上げ)

    よって正解は、(1) 5,712千円、(2) 292千円

問5             第3問
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