問5 2011年9月実技生保顧客資産相談業務
問5 問題文
Mさんは次に,Aさんに対して,生命保険の見直しや子どもの教育資金の準備についてアドバイスをした。MさんのAさんに対するアドバイスに関する次の記述(1)〜(3)について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)
「契約転換制度を利用して保障内容を見直す場合,現在の契約(転換前契約)の予定利率を引き継ぐことはできませんが,転換後契約の保険料は,現在の契約(転換前契約)の加入時年齢をもとにして計算されるため,新規に加入するケースに比べて保険料の上昇を抑えることができます」
(2)
「現在加入している契約を払済終身保険に変更した場合,付加されている入院特約や家族定期保険特約等は消滅するため,医療保障やご家族の保障等の準備を検討する必要があります」
(3)
「学資(こども)保険で教育資金を準備することも検討事項のひとつです。学資(こども)保険は,育英年金や子どもの入院保障の有無などによっても返戻率(受取総額÷払込保険料総額)が異なります。加入の際には,保障内容と返戻率を総合的に検討することが大切です」
問5 解答・解説
生命保険の見直しに関する問題です。
(1)
は、×。契約転換とは、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を「転換(下取り)価格」として、新しい契約の一部にあてる方法で、現在の契約(転換前契約)の予定利率を引き継ぐことはできず、保険料は転換時の年齢・保険料率により計算されます。
つまり、転換時は以前より年齢も上がっていて病気等のリスクも上がっているため、保険料は以前より高くなってしまうことがあります。
(2)
は、○。払済保険は、生命保険の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、“保険期間は変えない”で、“保険金額は少ない”保険に変更したもので、付加している各種特約は消滅します(リビング・ニーズ特約は継続)。
このため、医療保障や家族の保障等の準備を検討することが必要となります。
(3)
は、○。学資(こども)保険に加入することで、教育資金を準備することが可能ですが、学資(こども)保険は、育英年金や子どもの入院保障の有無などによっても返戻率(受取総額÷払込保険料総額)が異なるため、保障内容と返戻率を総合的に検討することが大切です。
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