問5 2011年9月実技中小事業主資産相談業務
問5 問題文
Aさんは,平成23年5月に,公募の追加型株式投資信託Xファンドを基準価額10,100円(1万口当たり)で100万口購入した。
同年8月,1万口当たり500円の収益分配金が支払われ,収益分配金支払後のXファンドの基準価額は10,000円となった。
この場合,Aさんに支払われた収益分配金(50,000円)のうち,普通分配金(税引前)と特別分配金の額はそれぞれいくらか。計算過程を示し,答は円単位とすること。
問5 解答・解説
投資信託の分配金に関する問題です。
追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は特別分配金として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
Aさんの収益分配金支払前の個別元本=購入時の基準価額10,100円で、収益分配金支払後の基準価額10,000円ですから、1万口当たりの差額100円分に当たる分配金が特別分配金です。
Aさんは100万口購入していますので、100円×100万口/1万口=10,000円がAさんの特別分配金です。
収益分配金=普通分配金+特別分配金 ですから、
普通分配金=収益分配金50,000円−特別分配金10,000円=40,000円
従って、普通分配金40,000円、特別分配金10,000円
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