問11 2011年5月実技(資産設計)

問11 問題文と解答・解説

問11 問題文

    飯田千里さんが契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(<資料>参照)に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約も自動更新しているものとし、千里さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

    <資料/保険証券1>

     
    <資料/保険証券2>
     

    千里さんが現時点(44歳)で、
    ・ 交通事故により即死した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
    ・ 乳ガン(悪性新生物)で22日間入院し手術(1回)を受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。

ページトップへ戻る
   

問11 解答・解説

生命保険の保障内容に関する問題です。
まず、保険1の定期保険特約付終身保険では、終身保険・定期保険特約・特定疾病保障定期保険特約・傷害特約からそれぞれ支給されます。

「特定疾病保障定期保険特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。
なお、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象

よって、保険1の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身100万円+定期1,000万円+特定疾病300万円+傷害500万円=合計1,900万円 です。
また、保険2のガン保険からは、ガン以外の原因による死亡給付金10万円が支払われます。
従って、千里さんが44歳時点で交通事故で死亡(即死)した場合、保険金・給付金の合計は、
1,900万円+10万円=1,910万円 となります。

また、乳ガンで入院・手術をした場合、保険証券1の定期保険特約付終身保険からは特定疾病保障定期保険特約・疾病入院特約・女性疾病入院特約、保険証券2のガン保険からはガン診断給付金・ガン入院給付金・ガン手術給付金によってそれぞれ保険金・給付金が支払われます。
※女性疾病入院特約の給付対象:乳ガン、子宮ガン、子宮筋腫、卵巣腫瘍 等

疾病入院特約と女性疾病入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、22日間入院した場合は、22日−4日=18日間が支給対象期間です。
また、疾病入院特約により、ガンによる手術の場合は、入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払われます。

よって、乳ガン(悪性新生物)で手術1回、22日間入院した場合の保険金合計額は、
保険1:特定疾病300万円+疾病0.5万円×18日間+手術0.5万円×40+女性0.5万円×18日間
     =300万円+9万円+20万円+9万円=338万円
保険2:ガン診断100万円+ガン入院1万円×22日間+ガン手術20万円=142万円
1〜2の合計:338万円+142万円=480万円 となります。

以上により正解は、(ア)1,910、(イ)480

問10             問12
ページトップへ戻る

FP対策講座

<FP対策通信講座>

●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら

●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)

●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座

●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】

ページトップへ戻る

Sponsored Link

実施サービス

Sponsored Link

メインメニュー

Sponsored Link

サイト内検索

Copyright(C) 2級FP過去問解説 All Rights Reserved.