問4 2011年5月実技(資産設計)
問4 問題文
会社員の有馬さん(35歳・障害者ではない)が保有している下記<資料>の普通社債(新規発行)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
<資料/社債発行目論見書の一部>
[MX株式会社普通社債]
発行価格:額面100円につき金100円
表面利率 :年1.03%(税引前)
利払日 :毎年5月20日、11月20日
申込期間 :平成23年5月6日〜5月18日
払込期日:平成23年5月20日
経過利子の調整額:なし
償還日 :平成26年5月20日 償還金額
:額面100円につき金100円
取得格付:BBB(指定格付機関による) 主幹事証券会社
:MW証券株式会社
1.有馬さんがこの社債を額面100万円分保有する場合
、利払日に受け取れる1回分の税引後利息は8,240円である。
2.格付けBBBのこの社債は、通常、投資不適格債と呼ばれる。
3.万一、MX株式会社が額面分の金額を投資家に償還できない場合、MW証券株式会社が投資家に額面分の償還をすることを保証している。
4.この社債を償還日前に換金する場合、受渡代金の計算基準となる債券価格は、その時の市場金利やMX株式会社の財務状況等の影響を受ける。
問4 解答・解説
債券投資に関する問題です。
1.は、不適切。表面利率年1.03%の社債100万円分を保有する場合、税引後利息は、
100万円×1.03%×(1−20%)=8,240円 です(社債の利子は20%源泉分離課税)。
ただし、本問の社債の利払日は、毎年5月20日と11月20日の2回ですので、「1回分の税引後利息」は、8,240円の半分=4,120円です。
2.は、不適切。格付けAAA〜BBBは投資適格とされ、これより下のクラス(BB以下)は投機的、または投資不適格とされます。
3.は、不適切。主幹事証券会社とは、有価証券の発行条件や引受契約内容などを、主導的に発行会社と交渉する証券会社ですが、投資家への償還を保証しているわけではありません。
4.は、適切。社債を中途換金する場合、売却時の市場金利や発行会社の財務状況等の影響を受けて、債券価格も変動しているため、投資元本を割り込んでしまうこともあります。
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