問48 2011年5月学科
問48 問題文択一問題
個人が所有する土地の譲渡に係る税金に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.土地の譲渡に係る所得については、その所有期間が譲渡した日の属する年の1月1日において、5年を超える場合には長期譲渡所得に、5年以下の場合には短期譲渡所得に区分される。
2.土地の譲渡が短期譲渡所得に区分される場合、課税所得金額に対し、所得税15%、住民税5%の税率が課せられる。
3.土地の譲渡が長期譲渡所得に区分される場合、課税所得金額に対し、所得税7%、住民税3%の税率が課せられる。
4.相続により取得した土地を譲渡した場合、譲渡所得の金額の計算上、その土地の所有期間は、原則として、相続により取得した日の翌日から計算する。
問48 解答・解説
土地の譲渡所得に関する問題です。
1.は、適切。土地の譲渡所得は、譲渡した年の1月1日に、所有期間が5年を超える場合は長期譲渡所得、5年以下の場合は短期譲渡所得となります。
2.は、不適切。土地・建物等の短期譲渡所得の税率は、所得税30%、住民税9%で、分離課税です。
3.は、不適切。土地・建物等の長期譲渡所得の税率は、所得税15%、住民税5%で、分離課税です。
4.は、不適切。相続した土地を譲渡した場合、譲渡所得の計算上、その土地の所有期間は、被相続人の取得日を引き継ぎます。
つまり、父親が5年前に取得した土地を相続し、その1年後に譲渡した場合、所有期間は6年となり、長期譲渡所得とされるわけです。
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