問37 2011年1月実技(資産設計)
問37 問題文
隆弘さんが保有する下記の外貨預金の損益分岐点(円ベースでの払込金額と満期時における円ベースでの元利金受取額が等しくなる為替レートのこと)に、最も近いものはどれか。
<外貨預金の明細>
預入額 :20,000米ドル
預入期間:2010年10月末〜2011年4月末(6ヵ月間)
預金金利:2.00%(年率)
預入時為替レート(TTSレート):94.00円
注1:実際に円転時に適用される為替レート(TTBレート)を解答すること。解答に当たっては、小数点以下第3位を切り上げること。
注2:利息の計算に際しては、預入期間は日割りではなく月単位で計算すること。
注3:為替差益・為替差損に対する税金については考慮しないこと。また、利息に対しては、便宜上、米ドル建ての利息額の20%相当額が所得税・住民税として源泉徴収されるものとする。
1. 92.16円
2. 92.52円
3. 93.07円
4. 93.26円
問37 解答・解説
外貨預金に関する問題です。
2万ドルの定期預金をしたわけですから、預入時のレートTTS1ドル94.00円から、投資した円は、2万ドル×94.00円=188万円。
また、利息は年率2.0%で、6ヶ月満期ですから、6ヶ月分の利息は年利の2分の1です。
よって、6ヶ月分の利息=20,000ドル×2.0%×1/2=200ドル です。
また、ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=200ドル×(1−20%)=160ドル
従って、ドル建ての元利合計は、20,000ドル+160ドル=20,160ドル です。
満期時のレートを、TTB1ドル○○円とすると、20,160ドルを円換算した場合、
円転した元利合計額=○○×20,160=投資金額188万円 となったときのレートが損益分岐点です。
従って、損益分岐点○○円=188万円÷20,160=93.2539…
よって、選択肢のうち最も上記に近いレートは、4. 93.26円
なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
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