問28 2010年9月実技(資産設計)
問28 問題文
智子さんは、下記<資料>の投資信託を購入したいと考えている。下記の<資料>に基づき、この投資信託に関する次の(ア)〜(ウ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。
<資料>
[交付目論見書(抜粋)]
ファンドの名称 :MAファンド
ファンドの基本的性格:商品分類…追加型投資信託/国内/株式
ファンドの目的:
マザーファンド受益証券への投資を通じて、主としてわが国の取引所に上場されている株式を主要投資対象として、信託財産の長期的な成長を図ることを目標に積極的な運用を行うことを基本とします。
運用方針
:ベンチマークを上回る成果を目指します。
主な投資対象 :主としてわが国の株式に投資を行います。(注)
ベンチマーク
:TOPIX(配当金込み)をベンチマークとします。
(注)ファンドは、主としてマザーファンドを通じて投資を行います。表記の投資対象はマザーファンドの主な投資対象です。
(ア)MAファンドは、一度設定されたファンドであってもその後追加設定が行われ、従来の信託財産とともに運用されるファンドである。
(イ)MAファンドの投資資産の大半は、親投資信託受益証券である。
(ウ)MAファンドの運用手法は、パッシブ運用である。
問28 解答・解説
投資信託の商品概要に関する問題です。
(ア)は、○。MAファンドの商品分類は、追加型投資信託と記載されています。追加型(オープン型)投信は、当初設定日以降も追加設定が行われ(追加購入可能)、従来の信託財産とともに運用される投資信託です。
これに対し単位型(ユニット型)投信は、当初募集期間にのみ購入可能な投信です。
(イ)は、○。親投資信託受益証券とは、複数のファンド(ベビーファンド)の資金を、合同運用するファンド(マザーファンド)の受益証券のことです。
※受益証券…利益の分配を受ける権利を表す証券
投資家はベビーファンドを購入し、各ベビーファンドはマザーファンドを購入して運用することになります。
MAファンドは、「主としてマザーファンドを通じて投資を行います」と記載されており、投資資産の大半は、マザーファンドの受益証券ということになります。
(ウ)は、×。MAファンドの運用手法は、運用方針として「ベンチマークを上回る成果を目指す」とありますので、アクティブ運用です。
パッシブ運用では、ベンチマークに沿った値動きを目指します。
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