問10 2010年9月実技個人資産相談業務
問10 問題文
全部事項証明書およびAさんが購入しようとしている土地に関する以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な語句または数値を,下記の〈語句群〉のA〜Lのなかから選び,その記号を解答用紙に記入しなさい。
土地の全部事項証明書の権利部(甲区)には,(
1 )の保存,移転およびこれらに係る( 2 )および差押え等の( 1
)に関する事項が記載され,権利部(乙区)には,賃借権や抵当権など,( 1
)以外の権利に関する事項が記載されている。
土地の購入に際しては,物件調査のほか,十分な価格水準の把握が必要であるが,通常は前面道路の相続税路線価がわかれば,おおむね下記のとおり判定できる。
すなわち,当該土地の相続税財産評価上の本年分の相続税路線価が1u当たり210千円の場合,これを(
3 )で割り戻すことによって,公示価格ベースに換算すると,土地の価額は,( 4
)千円となる。
〈語句群〉
A.物権 B.占有権 C.所有権 D.仮登記
E.地役権の登記
F.地上権の登記 G.0.6 H.0.7 I.0.8
J.52,500
K.60,000 L.70,000
問10 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
土地の全部事項証明書とは、登記記録に記録されている事項の全部を証明したものですので、土地の全部事項証明書=登記記録ということです。
登記記録の権利部(甲区)には、所有権に関する事項(所有権の保存・移転・仮登記・差押え等)に関する事項が記載され、権利部(乙区)には、所有権以外の権利に関する事項(賃借権や抵当権)が記載されます。
また、相続税路線価は公示価格の8割程度の水準ですから、公示価格=相続税路線価÷0.8 で表せ、土地の価額=公示価格×地積 となります。
よって相続税路線価が1u当たり210千円の場合、公示価格=210千円÷0.8=262.5千円
設例より地積は200uですから、土地の価額=262.5千円×200u=52,500千円
従って正解は、(1)
C.所有権 (2) D.仮登記 (3) I.0.8 (4) J.52,500
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