2級FP過去問解説　問45　2010年9月学科

建築基準法の規制に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

１．建築物の敷地が２つの異なる用途地域にまたがる場合は、敷地の過半が属する方の用途地域の規定が適用される。

２．都市計画区域内においては、原則として、建築物の敷地は建築基準法に規定する幅員４ｍ以上の道路に２ｍ以上接していなければならない。

３．用途地域のうち、工業地域には住宅を建てることはできない。

４．都市計画によって定められる容積率は、前面道路の幅員によって制限される場合がある。

建築基準法に関する問題です。

１．は、適切。建築物の敷地が異なる用途地域にわたる場合、その敷地全体に対して、過半の属する用途地域の用途制限が適用されます。

２．は、適切。都市計画区域内・準都市計画区域内では、建築物の敷地は、建築基準法に規定する幅員４ｍ以上の道路に２ｍ以上接している必要があります（接道義務）。

３．は、不適切。用途地域のうち、工業地域には住宅・店舗等も建築できますが、工業専用地域には、住宅・飲食店・学校・病院等は建築不可です。

４．は、適切。前面道路幅が12m未満の場合、都市計画で指定された容積率が制限される場合があります。
●住居系の地域の場合、　　 　前面道路幅×4／10と指定容積率のいずれか小さい方
●住居系以外の地域の場合、 前面道路幅×6／10と指定容積率のいずれか小さい方

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