問27 2010年9月学科
問27 問題文択一問題
株式の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.配当性向の計算において、配当金支払額が一定の場合、当期純利益が増えれば配当性向の値が高くなる。
2.ROE(自己資本利益率)の計算において、自己資本の額が一定の場合、当期純利益が増えればROEの値が高くなる。
3.PBR(株価純資産倍率)の計算において、1株当たり純資産の額が一定の場合、株価が上昇すればPBRの値が高くなる。
4.PER(株価収益率)の計算において、1株当たり当期純利益の額が一定の場合、株価が上昇すればPERの値が高くなる。
問27 解答・解説
株式の投資指標に関する問題です。
1.は、不適切。配当性向とは、当期純利益のうち配当金が占める割合のことです。
配当性向(%)=配当金/当期純利益×100
よって、配当金額が一定の場合、当期純利益が増えると、配当性向は低くなります。
2.は、適切。ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示します。
ROE(%)=当期純利益/自己資本×100
よって、自己資本額が一定の場合、当期純利益が増えればROEが高くなります。
3.は、適切。PBR(株価純資産倍率)とは、現在の株価が1株当たりの純資産の何倍かを示すものです。
PBR=株価/1株当たり純資産額
よって、1株当たり純資産額が一定の場合、株価が上昇すればPBRが高くなります。
4.は、適切。PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すものです。
PER=株価/1株当たり当期純利益
よって、1株当たり当期純利益の額が一定の場合、株価が上昇すればPERが高くなります。
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