問6 2010年9月学科
問6 問題文択一問題
65歳以上の者に対する公的年金の併給調整に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.障害基礎年金の受給権者が老齢厚生年金の受給権を取得した場合、障害基礎年金と老齢厚生年金は併給される。
2.障害基礎年金の受給権者が遺族厚生年金の受給権を取得した場合、障害基礎年金と遺族厚生年金は併給される。
3.障害厚生年金の受給権者が老齢基礎年金の受給権を取得した場合、障害厚生年金と老齢基礎年金は併給される。
4.老齢基礎年金の受給権者が遺族厚生年金の受給権を取得した場合、老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給される。
問6 解答・解説
公的年金の併給調整に関する問題です。
年金は一人一年金が原則ですが、いくつか例外的に併給できる場合があります。
●障害基礎+老齢厚生:障害年金の受給者が65歳になり、老齢厚生年金も受給。
●障害基礎+遺族厚生:障害年金の受給者が、配偶者の死亡により遺族厚生年金も受給。
●老齢基礎+遺族厚生:老齢年金の受給者が、配偶者の死亡により遺族厚生年金も受給。ただし、老齢厚生年金の受給資格もある場合は、遺族厚生年金と老齢厚生年金の差額を遺族厚生年金として受給(それまで受給していた遺族厚生年金のうち、老齢厚生年金相当額が支給停止となる)。
1.は、適切。障害基礎年金と老齢厚生年金は併給可能です。
2.は、適切。障害基礎年金と遺族厚生年金は併給可能です。
3.は、不適切。障害厚生年金と老齢基礎年金は併給できません。障害厚生年金の受給者が65歳になったら、障害厚生年金か、老齢基礎+老齢厚生のいずれかを選択して受給することになります。
4.は、適切。老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給可能です。
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