第5問 2024年1月実技生保顧客資産相談業務
第5問 設例
Aさん(70歳)は、飲食店X屋を営む個人事業主(青色申告者)である。X屋は、Aさんが父親(既に他界)から承継したもので、地元住民だけでなく、遠方からの常連客も多い繁盛店である。
Aさんは、体力の衰えを感じており、長男Cさんに事業を承継させることを決意した。Aさんは、所有財産のうち、妻Bさんには自宅の建物およびその敷地を相続させ、長男CさんにはX屋の店舗およびその敷地を相続させたいと考えている。
なお、長男Cさんと長女Dさんは、日頃から折り合いが悪く、Aさんは自身の相続が起こった際に遺産分割で争いが生じるのではないかと心配している。
第5問 資料
〈Aさんの推定相続人〉
妻Bさん(69歳) : X屋勤務。Aさんと自宅で同居している。
長男Cさん(45歳) : X屋勤務。妻と子2人がおり、Aさん夫妻と同居している。
長女Dさん(44歳) : 会社員。夫と子の3人で賃貸マンションに住んでいる。
〈Aさんの主な所有財産(相続税評価額、下記の生命保険を除く) 〉
現預金 : 1億2,000万円
自宅敷地(300u) : 9,000万円(注)
自宅建物 : 2,000万円
X屋店舗敷地(420u) : 1億2,000万円(注)
X屋店舗建物 : 5,000万円
(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額
〈Aさんが現在加入している生命保険に関する資料〉
保険の種類 : 一時払終身保険
契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
死亡保険金受取人 : 妻Bさん
死亡保険金額 : 2,000万円
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
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