問12 2024年1月実技中小事業主資産相談業務

問12 問題文と解答・解説

問12 問題文

甲土地について、B社による下記の〈提案内容〉および〈建築条件〉に基づき等価交換によるマンション建設を行う場合、Aさんが取得可能なマンションの専有床面積を求める下記の〈計算過程〉の空欄(1)、(2)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。

〈提案内容〉
今回の等価交換方式では、B社が確保したい粗利益率、販売可能単価を基にB社に必要な専有床面積を算出し、残りをAさんに還元するという方法(市場性比較方式)をとる。

〈建築条件〉
・マンションの建築費用   :6億円
・B社が確保したい粗利益率 :20%
・販売可能単価(専有床面積1u当たり):60万円
・マンションの専有床面積の合計:1,800u
・B社の必要販売額:建築費用÷(1−粗利益率)

〈計算過程〉
I B社の必要販売額 ( 1 )
II B社に必要な専有床面積 □□□u
III Aさんが取得可能な専有床面積 ( 2 )u

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問12 解答・解説

等価交換方式における還元床面積に関する問題です。
等価交換を行う際に、デベロッパーと土地の所有権者とで、お互いが取得する建物の床面積を計算する必要がありますが、これを還元床面積の計算といいます。

市場性比較方式(収益還元方式)とは、デベロッパーが最低限確保したい粗利率・販売可能単価をもとに、デベロッパーが必要とする専有部分の床面積を計算し、残りを土地所有者に還元する方法です。
デベロッパーの必要販売額=建設費6億円÷(1−粗利益率20%)=7.5億円 です。
よって、デベロッパーの必要床面積=7.5億円/60万円=1,250u

従ってAさんが取得する専有床面積は、デベロッパーが必要とする1,250uを床面積全体1,800uから差し引いた面積です。
Aさんが取得する専有床面積=1,800u−1,250u=550u

以上により正解は、(1)7億5,000 万(円) (2)550(u)

問11             第5問

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