問12 2024年1月学科
問12 問題文択一問題
生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
1.外貨建て終身保険では、死亡保険金を円貨で受け取る場合、受け取る金額は為替相場によって変動する。
2.変額保険(終身型)では、資産の運用実績に応じて死亡保険金額が変動するが、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証される。
3.こども保険(学資保険)では、契約者(=保険料負担者)が死亡した場合であっても、保険契約は継続し、被保険者である子の成長に合わせて祝金(学資金)等を受け取ることができる。
4.低解約返戻金型終身保険では、他の契約条件が同一であれば、低解約返戻金型ではない終身保険と比較して、保険料払込期間満了後も解約返戻金額が低く設定されている。
問12 解答・解説
生命保険の商品性に関する問題です。
1.は、適切。外貨建て生命保険は、原則として米ドル等の外貨で保険料を支払い、外貨で保険金・解約返戻金を受け取る保険で、円換算支払特約を付ければ、外貨建て保険の保険金・年金等を円貨で受け取ることが可能ですが、為替変動による損失を回避することはできません。従って、契約時の為替相場で円換算した死亡保険金を受け取れるとは限りません。
為替リスクを回避するなら、通貨先物やオプション取引等による為替ヘッジがある保険を選ぶことが必要です。
2.は、適切。変額保険は、運用実績によって保険金額や解約返戻金額などが増減する保険ですが、死亡保険金については、終身型・有期型いずれも運用実績に関わらず、基本保険金額として最低保証されます。
なお、満期保険金や解約返戻金については、変額保険の終身型は、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されていますが、有期型は運用実績によっては基本保険金額や払込まれた保険料を下回ることがあります。
3.は、適切。学資保険の契約者が死亡した場合、それ以降の保険料払込が免除され、学資祝金や満期祝金を受け取ることができます。
4.は、不適切。低解約返戻金型の終身保険とは、保険料払込期間などの解約返戻金減額期間における解約返戻金額が一般的な終身保険より低い終身保険ですので、保険料払込期間経過後は、通常の終身保険と同程度の解約返戻金となります。
よって正解は、4.
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