問3 2023年9月実技損保顧客資産相談業務

問3 問題文と解答・解説

問3 問題文

Mさんは、Aさんに対して、国民年金基金および小規模企業共済制度について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な数値を、下記の〈数値群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。

I 「国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は、( 1 )年間の保証期間のある終身年金A型、保証期間のない終身年金B型の2種類のなかから選択します。2口目以降は、終身年金のA型、B型および確定年金のI型、II型、III型、IV型、V型の7種類から選択することができます。国民年金基金の老齢年金は、終身年金(A型、B型)の場合、原則( 2 )歳から支給が開始されます。国民年金基金に拠出することができる掛金の限度額は、原則として、月額( 3 )円となります。なお、国民年金基金の1口目の給付には、国民年金の付加年金相当が含まれているため、Aさんが国民年金基金に加入した場合、国民年金の付加保険料を納付することはできません」

II 「小規模企業共済制度は、個人事業主が廃業等した場合に必要となる資金を準備しておくための共済制度です。毎月の掛金は、1,000円から( 4 )円の範囲内で、500円単位で選択することができます。共済金(死亡事由以外)の受取方法には『一括受取り』『分割受取り』『一括受取りと分割受取りの併用』があります。このうち、『一括受取り』の共済金(死亡事由以外)は、税法上、退職所得として課税の対象となります」

〈数値群〉
イ.5 ロ.10 ハ.15 ニ.55 ホ.60 ヘ.65
ト.12,000 チ.23,000 リ.55,000 ヌ.68,000 ル.70,000

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問3 解答・解説

国民年金基金・小規模企業共済に関する問題です。

I 国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は、15年の保証期間のある終身年金A型、保証期間のない終身年金B型の2種類から選択します。2口目以降は、2種類の終身年金に5種類の確定年金を加えた計7種類から組み合わせ可能です(年齢が50歳1月以上、60歳0月以上のタイミングで選択可能な種類が減る)。

国民年金基金の給付は「老齢年金」・「遺族一時金」があり、老齢年金は終身年金(A型・B型)の場合は65歳から支給され、年金額が12万円以上の場合、年6回に分けて支給されます。

また、国民年金基金の掛金は全額が社会保険料控除の対象で、掛金は終身年金か確定年金か等の給付形式の選択と、加入時の年齢によって決まりますが、掛金の上限は月額68,000円です。

II 小規模企業共済の掛金は、月額1,000円から7万円の範囲内(500円単位)で、全額が小規模企業共済等掛金控除として、所得税・住民税に係る所得控除の対象です。

以上により正解は、(1)ハ.15 (2)ヘ.65 (3)ヌ.68,000 (4)ル.70,000

問2             第2問

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