問24 2023年9月学科
問24 問題文択一問題
東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.スタンダード市場は、「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。
2.プライム市場は、「高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場」である。
3.スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更をするためには、プライム市場の新規上場基準と同様の基準に基づく審査を受ける必要がある。
4.東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場の全銘柄を対象として算出されている。
問24 解答・解説
株式市場の指標に関する問題です。
1.は、不適切。東京証券取引所の市場区分のうち、スタンダード市場は、公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミット、というコンセプトに合致する一般投資者の投資対象となりうる中長期成長企業向けの市場です。
問題文の「機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)」等の条件が必要となるのはプライム市場です。
2.は、不適切。東京証券取引所の市場区分のうち、プライム市場は、機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)、高いガバナンス水準、投資者との建設的な対話を中心とした持続的な成長と中長期的な企業価値の向上へのコミット、というコンセプトに合致するグローバル企業向けの市場です。
これに対し、グロース市場は、高い成長可能性を有する事業計画と進捗状況が適時・適切に開示され一定の市場評価があるものの、事業実績の観点から相対的にリスクが高い、高リスク・高成長企業向けの市場です。
3.は、適切。市場変更を希望する上場企業は、移行先市場に新規に上場する場合の基準と同じ基準で審査を受け、要件を満たせば上場する市場区分の変更が可能です。
4.は、不適切。東証株価指数(TOPIX)は、東証1部上場の全銘柄の、市場に流通している浮動株を対象とする時価総額加重型の株価指数でしたが、東証の再編に伴い市場区分と切り離されており、既存のTOPIX構成銘柄を全て継続採用しています(今後段階的にプライム市場銘柄のみに移行予定)。
よって正解は、3.
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】