問60 2023年5月学科
問60 問題文択一問題
民法における配偶者居住権に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.配偶者居住権の存続期間は、原則として、被相続人の配偶者の終身の間である。
2.被相続人の配偶者は、取得した配偶者居住権を譲渡することができる。
3.被相続人の配偶者は、居住建物を被相続人と被相続人の子が相続開始時において共有していた場合であっても、当該建物に係る配偶者居住権を取得することができる。
4.被相続人の配偶者は、被相続人の財産に属した建物に相続開始時において居住していなかった場合であっても、当該建物に係る配偶者居住権を取得することができる。
問60 解答・解説
配偶者居住権に関する問題です。
1.は、適切。配偶者居住権は、遺産分割で他の相続人が自宅を相続した場合にも、配偶者は自身が亡くなるまで居住を継続可能となる権利です。
2.は、不適切。配偶者居住権は、遺産分割で他の相続人が自宅を相続した場合にも、配偶者自身が亡くなるまでの終身居住を継続可能とする権利であり、他者に譲渡することはできません。
3.は、不適切。配偶者居住権は、建物の所有者である被相続人の相続開始時に、建物が配偶者以外の者と共有状態でないことが必要ですので、子であっても被相続人と共有状態だった場合は、配偶者居住権を取得できません。
4.は、不適切。配偶者居住権は、建物の所有者である被相続人の相続開始時に、配偶者が居住していることが必要ですので、別居していた場合は配偶者居住権を取得できません。
よって正解は、1.
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