問9 2023年5月学科
問9 問題文択一問題
中小企業の資金調達方法の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.企業が民間の銀行から融資を受けて事業資金を調達する方法は、間接金融に分類される。
2.インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は限定されていない。
3.第三者割当増資により新株を引き受けた第三者が既存株主以外の者であった場合、既存株主の持株比率が上昇する。
4.日本政策金融公庫のマル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が利用できる融資制度であり、利用に当たって担保と保証人は不要とされている。
問9 解答・解説
企業の資金調達に関する問題です。
1.は、適切。企業の資金調達方法には、間接金融と直接金融があります。
間接金融とは、人々が銀行などの金融機関にお金を預け、銀行がその預金を企業に貸し出す方法です(間に銀行が入るため「間接」金融なんですね)。
直接金融とは、企業が株式や社債を発行して投資家から資金を調達する方法です(お金を直接投資家から調達するため「直接」金融なんですね)。
2.は、適切。インパクトローンは、企業等が為替リスクを回避する等のために、外貨で資金調達する方法で、その資金使途は限定されていません。
インパクトローンは和製英語で、使途が限定されているタイドローンや、特定プロジェクト開発のための貸付であるプロジェクトローンと区別するために使われます。
3.は、不適切。第三者割当増資は、株主であるか否かを問わず、特定の第三者に新株引受権を与えて株式を発効して、資金調達する方法です。
会社の株主資本を充実させ、財務内容を健全化させることが出来ますが、既存の株主には持株比率が低下する等の不利益を被る恐れもあります。
4.は、適切。日本政策金融公庫のマル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、商工会議所や商工会などから経営指導を受けている小規模の商工業者が、経営改善に必要な資金を無担保・無保証人で利用できる融資制度です。
よって正解は、3.
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