問39 2023年1月実技資産設計提案業務

問39 問題文と解答・解説

問39 問題文

浩二さんは、自分の老齢年金の受取り方について考えており、FPの成田さんに質問をした。浩二さんの老齢年金に関する次の説明について、空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句と数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

「浩二さんは、1963年11月18日生まれの男性ですので、老齢基礎年金と老齢厚生年金を65歳から受給することになります。
ただし、65歳より早く受給したい場合には、60歳から65歳になるまでの間に支給繰上げの請求をすることができます。この場合、年金額は、0.4%に繰上げ請求月から65歳に達する月の前月までの月数を乗じた率に基づいて減額されます。
なお、支給繰上げの請求は、老齢基礎年金と老齢厚生年金について( ア )
また、65歳より遅く受給し年金額を増やしたい場合には、66歳から( イ )歳になるまでの間に支給繰下げの申し出をすることができます。この場合、年金額は( ウ )%に65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数を乗じた率に基づいて増額されます。
なお、支給繰下げの申し出は、老齢基礎年金と老齢厚生年金について別々に行うことができます。」

1.(ア)別々に行うことができます (イ)70 (ウ)0.7

2.(ア)別々に行うことができます (イ)75 (ウ)0.5

3.(ア)同時に行わなくてはなりません (イ)70 (ウ)0.5

4.(ア)同時に行わなくてはなりません (イ)75 (ウ)0.7

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問39 解答・解説

年金の繰上げ・繰下げに関する問題です。

まず、老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰上げは、同時に請求しなければならないため、老齢厚生年金の支給開始年齢を繰り上げると、老齢基礎年金も同時に繰上げ受給することになります。

また、支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
65歳からの年金を、10年(120月)繰下げて75歳から受給することで、増額率は最大84%となります。
繰下げによる増額率=10年×12月×0.7%=84%
以前は、繰り下げる上限年齢は70歳で増額率は最大42%でしたが、2022年4月以降は上限年齢が75歳となり、増額率は最大84.0%まで引き上げられています。

従って正解は、4.(ア)同時に行わなくてはなりません (イ)75 (ウ)0.7

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