問39 2022年9月実技資産設計提案業務
問39 問題文
孝一さんは国民年金の第1号被保険者であり、20歳から6年間、国民年金保険料の未納期間がある。このため、今後60歳になるまで国民年金保険料を納付し続けても老齢基礎年金は満額に達しないので、FPの沼田さんに年金額を増やす方法について相談をした。孝一さんの老齢年金に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
<沼田さんの説明>
「孝一さんが老齢年金の額を増やすには、まず60歳から( ア )歳になるまでの間、国民年金に任意加入し、保険料を納付する方法が考えられます。
また、国民年金保険料に加えて付加保険料を納付すると、付加年金を受給することができます。付加年金の受給額は、( イ )円に付加保険料を納付した月数を乗じた額となります。
さらに孝一さんが66歳に達した日以降、老齢年金の支給繰下げの申し出をすると、年金額を増やして受給することができます。支給繰下げを申し出た場合の年金額の増額率は、( ウ )%に繰り下げた月数を乗じた率となります。」
1.(ア)65 (イ)200 (ウ)0.7
2.(ア)65 (イ)400 (ウ)0.5
3.(ア)66 (イ)200 (ウ)0.5
4.(ア)66 (イ)400 (ウ)0.7
問39 解答・解説
国民年金の任意加入・付加保険料・年金の繰下げに関する問題です。
老齢基礎年金の受給資格期間は10年(120月)ですが、60歳時点で受給資格期間を満たしていない場合は、70歳になるまで国民年金に任意加入することが可能です。また、<strong>60歳時点で受給資格期間を満たしている場合でも、65歳になるまで国民年金に任意加入し保険料を納付することで、満額の老齢基礎年金額に近づけることができます。
本問の場合、孝一さんは受給資格期間は満たしているため、65歳になるまで任意加入して満額の老齢基礎年金に近づけることが可能です。
また、付加年金の保険料は月額400円で、付加年金の受給額=200円×付加保険料納付月数 です。
なお、支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
従って正解は、1.(ア)65 (イ)200 (ウ)0.7
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