問6 2022年9月実技資産設計提案業務
問6 問題文
2022年5月18日、QZ株式会社(以下「QZ社」という)は、QA株式会社(以下「QA社」という)を吸収合併した。下記<資料>は、井川さんが同一の特定口座内で行ったQA社とQZ社の株式取引等に係る明細である。井川さんが2022年9月9日に売却したQZ社の1,000株について、譲渡所得の取得費の計算の基礎となる1株当たりの取得価額として、正しいものはどれか。なお、計算結果について円未満の端数が生じる場合は切り捨てること。
<資料>
※売買手数料および消費税については考慮しないこととする。
※その他の記載のない条件については一切考慮しないこととする。
１．2,280円
２．2,520円
３．2,650円
４．2,736円
問6 解答・解説
株式等の譲渡所得に関する問題です。
株式を譲渡した際の譲渡所得の計算式は以下の通りです。
株式等の譲渡所得＝譲渡価額−(取得費＋手数料等)
ただし、同一銘柄の株式を2回以上購入し、その後一部を譲渡した場合の取得費は、「加重平均した1株当たりの価額×売却株式数」で計算します。
よって、本問の場合、加重平均した1株当たりの価額は以下の通り。
2020年：3,000株×2,520円＝7,560,000円
2021年：2,000株×3,060円＝6,120,000円
ただし、2022年に、QA社1：QZ社1.2の比率で会社合併されています。
この比率は、QA社が存続会社の場合はそのまま1.2倍の株式数でQZ社株主にQA株式が交付されたことになりますが、実際にはQZ社がQA社を吸収合併し、存続会社となっています。
従って、QA社株主に交付されるQZ株式は、QA株式1に対し1／1.2＝約83％の株式数となるわけです（つまり、合併比率にするとQA：QZ＝約83％：100％）。
従って、2021年11月時点で保有していた3,000株と2,000株も、会社合併によりそれぞれ1／1.2倍の株式数となるわけです。
1株当たり価額＝(7,560,000円＋6,120,000円)÷(3,000株＋2,000株)×1／1.2
＝13,680,000円÷50,000株×1／1.2＝2,280円
以上により正解は、１． 2,280円
なお、譲渡所得の計算は、以下の通りとなります。
取得費 ：2,280円×売却株式数1,000株＝2,280,000円
譲渡価額：2,650円×売却株式数1,000株＝2,650,000円
譲渡所得：譲渡価額2,650,000円−取得費2,280,000円＝370,000円
問5
●無料アプリ版公開中。
●学科も実技も完全無料！
●広告無しの有料版。
●広告無しで集中学習！
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう！「検索」ボタンをクリック！
FP対策講座
＜FP対策通信講座＞
●LECのFP通信講座 ⇒ FP（ファイナンシャル・プランナー）サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ ２級ＦＰ技能士
（資格対策ドットコム）
●通勤中に音声学習するなら ⇒ ＦＰ 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】
