問4 2022年9月実技資産設計提案業務
問4 問題文
下記の<資料>に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
<資料>
販売用資料 円建て新発債券のご案内
RA株式会社 第2回無担保社債(劣後特約付)
期間:5年 利率:年2.55%(税引前)
募集期間:2022年8月25日~2022年9月14日
【募集要項】
<発行価格>額面100円につき100円
<償還日>2027年9月15日
<お申込単位>100万円単位
<格 付>BBB(S&P)
<受渡日>2022年9月15日
<利払日>毎年3月15日・9月15日
(以下省略)
1.この社債は、投資適格債である。
2.この社債は、NISA(少額投資非課税制度)の対象外である。
3.この社債を新規発行で100万円額面購入する場合、100万円に募集手数料を加えた金額を支払う。
4.一般に劣後特約付債券は、発行体の破産手続きなどが行われる場合、普通社債よりも支払い順位が劣る。
問4 解答・解説
債券投資に関する問題です。
1.は、適切。債券は、格付会社によって信用格付け(債務をきちんと履行してくれるかという信用度の目安)が付けられており、格付けAAA〜BBBは投資適格とされ、これより下のクラス(BB以下)は投機的、または投資不適格とされます。
RA社債の格付けはBBBですので、投資適格債券です。
2.は、適切。NISAは、国内外の上場株式・株式投信・ETF・REIT等が対象で、国債や公社債・公社債投資信託は対象外です。
3.は、不適切。債券の販売価格は、その価格内に手数料等が含まれているため、額面100万円分の新規発行の債券を購入する場合、支払う金額は100万円です。
4.は、適切。劣後債(劣後特約付債券)とは、一般の債権者よりも債務弁済の順位が劣る社債のことで、破産等による会社清算時に一番最後に返済される債券であるため、信用格付けは低くなります。
以上により正解は、3
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