問7 2022年9月実技中小事業主資産相談業務

問7 問題文と解答・解説

問7 問題文

《設例》の貸借対照表と損益計算書に基づき、X社の経営指標等に関する次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。なお、計算結果は、表示単位の小数点以下第2位を四捨五入するものとする。また、純資産は自己資本と等しいものとし、記載のない事項については考慮しないものとする。

(1)X社の流動比率は180.0%であり、短期的な支払能力に対する懸念は小さいと判断することができる。

(2)X社の固定長期適合率は132.7%であり、長期的な財務状況の安全性に対する懸念は大きいと判断することができる。

(3)X社のインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業外収益がすべて金融収益、営業外費用がすべて金融費用であった場合、3.2倍となる。

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問7 解答・解説

企業の財務の安全性を示す指標に関する問題です。

(1)は、○。流動比率=流動資産÷流動負債×100(%)で、流動負債(1年以内に返済すべき負債)に対する流動資産(短期間で換金可能な資産)の割合を示しているため、流動比率が高いほど、その企業の財務の安全性が高いといえます。
X社の流動比率=160,020÷88,900×100=180%

(2)は、×。固定長期適合率=固定資産÷(固定負債+自己資本)×100(%)で、固定資産に投資した資金が長期資金でどれだけまかなわれているかを示しているため、100%を超えていると、短期資金の一部を固定資産の購入に回していることになり、資金繰りが良くないことを示します。
貸借対照表上では、自己資本= 純資産合計ですから、
X社の固定長期適合率=固定資産114,080÷(固定負債99,200+自己資本86,000)×100
          ≒61.6%
従って、長期の支払能力に対する懸念は少ないと判断できます。

(3)は、○。インタレスト・カバレッジ・レシオとは、借入金に対する企業の利息支払い能力を示す指標で、これが高ければ、安心して融資できるってことで、銀行等の金融機関が融資の際に参考とする指標でもあります。
インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益÷金融費用
事業利益=営業利益+営業外利益(受取利息・配当金)
金融費用=営業外費用(支払利息・割引料)

では、問題文の数値を式に当てはめてみましょう。
事業利益=8,900+700=9,600、金融費用=3,000
よって、]社のインタレスト・カバレッジ・レシオ=9,600÷3,000=3.2倍 です。

第3問             問8

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