問12 2022年5月学科
問12 問題文択一問題
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.終身年金では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が女性であるよりも男性である方が高くなる。
2.確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡保険金受取人が既払込保険料相当額の死亡保険金を受け取ることができる。
3.外貨建て個人年金保険は、契約時に円換算支払特約を付加することで、為替変動があっても、円貨で受け取る年金受取総額が既払込保険料総額を下回ることはない。
4.変額個人年金保険は、特別勘定による運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
問12 解答・解説
個人年金に関する問題です。
1.は、不適切。終身年金は、被保険者が生存している限り年金が支払われますので、年齢や年金額といった契約内容が同じの場合、男性より平均余命が長い女性の方が、死亡するまでに多くの年金をもらえる可能性が高いため、個人年金の保険料も男性より高くなります。
2.は、不適切。確定年金は、年金支払期間中、被保険者の生死に関係なく年金が支払われます(残りの期間に応じた年金または一時金)。
3.は、不適切。円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金・年金等を円貨で受け取るために、請求のたびに付加する特約ですが、為替変動による損失を回避することはできません。従って、契約時の為替相場で円換算した保険金を受け取れるとは限りません。
為替リスクを回避するなら、通貨先物やオプション取引等による為替ヘッジがある保険を選ぶことが必要です。
4.は、適切。変額個人年金保険は、株式や債券などで運用される保険料の運用実績によって年金額や解約返戻金額などが増減します。
よって正解は、4.
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