問16 2021年9月学科
問16 問題文択一問題
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない特約は考慮しないものとする。
1.被保険者が被保険自動車を運転中に、ハンドル操作を誤って路上にいる自分の子にケガを負わせた場合、対人賠償保険の補償の対象となる。
2.被保険者が被保険自動車を運転中に、交差点で接触事故を起こしてケガを負った場合、被った損害額から自分の過失相当分を差し引いた金額が人身傷害(補償)保険の補償の対象となる。
3.海岸沿いの駐車場に止めていた被保険自動車が、高潮により損害を被った場合、一般車両保険の補償の対象となる。
4.自動車保険に運転者本人・配偶者限定特約を付帯した場合、被保険者の配偶者が運転している間に起こした事故により被った損害は、当該配偶者が被保険者と同居していることを条件として補償の対象となる。
問16 解答・解説
任意保険に関する問題です。
1.は、不適切。対人賠償保険では、運転者自身・父母・配偶者・子に対する損害に対しては、補償対象外です(対物賠償も同じ)。よって、運転者が接触事故を起こして自分の子にケガを負わせても、対人賠償の補償対象外です。
2.は、不適切。人身傷害(補償)保険で支払われる保険金は、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象ですので、接触事故における自身の過失分も補償されます。
3.は、適切。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されます。高潮は、低気圧や台風を原因とする海水の侵入であるため、車両保険の補償対象です。
これに対し、地震や噴火を原因とする海水の侵入である津波や、地震・噴火による損害は、特約の付帯が必要です。
4.は、不適切。自動車保険の運転者本人・配偶者限定特約は、補償対象を運転者本人とその配偶者に限定することで保険料を下げる特約で、単身赴任等で配偶者と別居していても補償対象となります。
よって正解は、3.
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