問10 2021年9月学科
問10 問題文択一問題
クレジットカード会社(貸金業者)が発行するクレジットカードの一般的な利用に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.クレジットカード会員規約では、クレジットカードは他人へ貸与することが禁止されており、クレジットカード会員が生計を維持している親族に対しても貸与することはできない。
2.クレジットカードで無担保借入(キャッシング)をする行為は、貸金業法上、総量規制の対象となるが、クレジットカードで商品を購入(ショッピング)する行為は、総量規制の対象とならない。
3.クレジットカードで商品を購入(ショッピング)した場合の返済方法の一つである定額リボルビング払い方式は、カード利用時に代金の支払回数を決め、利用代金をその回数で分割して支払う方法である。
4.クレジットカード会員は、クレジットカード会社が加盟する指定信用情報機関により管理されている自己の信用情報について、所定の手続きにより開示請求することができる。
問10 解答・解説
クレジットカードに関する問題です。
1.は、適切。クレジットカードの所有権は、クレジットカード会社に帰属するため、自己責任だからと会員が家族も含めた第三者に貸与・譲渡・質入れ等をすることはできません。
2.は、適切。クレジットカードのキャッシングは無担保の借り入れであるため、貸金業法における融資額の総量規制により、他社も含めたその他の無担保の借入金と合算して、年収の3分の1までとなっています。これに対して、商品を購入するためのショッピング枠は、クレジットカード会社による商品購入代金の立替払いであるため、貸金業法における総量規制の対象外です。このため、キャッシング枠を使い切っている場合でも、ショッピング枠で商品を購入し、その商品を換金するサービスを提供する業者もいます(利用者側は当座のお金を手に入れられるものの、結局債務は入手した現金以上に膨らみますし、クレジットカード会社は返済が焦げ付くリスクだけを負わされるため、カードの会員規約で禁止しています。)。
3.は、不適切。クレジットカードのリボ払い=リボルビング払方式(元利定額方式)は、毎月一定金額を支払う(返済する)方式ですが、カード利用時には代金の支払回数を決めず、毎月の支払額のみ確定させるする方法です。リボ払いは返済していない分の残高に対して利息(手数料)が発生し、毎月の支払額に含まれるため、支払残高がある限り利払いが続くことに注意が必要です。
4.は、適切。クレジットカード会員は、所定の手続き(手数料が500〜1,000円くらいかかります)により、カード会社が加盟する信用情報機関に登録されている、支払いの延滞履歴等の自身の信用情報を確認可能です(いわゆるブラックリストですね)。
よって正解は、3.
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