問5 2021年5月実技資産設計提案業務
問5 問題文
下記<資料>の外貨定期預金について、満期時の外貨ベースの元利合計額を円転した金額を計算しなさい。なお、計算結果(円転した金額)について円未満の端数が生じる場合は切り捨てること。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
<資料>
・ 預入額 :10,000豪ドル
・ 預入期間:12ヵ月
・ 預金金利:0.4%(年率)
・ 為替レート(1豪ドル・満期時)
TTS :75.60円
TTM(仲値):75.10円
TTB :74.60円
注1:利息の計算に際しては、預入期間は日割りではなく月割りで計算すること。
注2:為替差益・為替差損に対する税金については考慮しないこと。
注3:利息に対しては、豪ドル建ての利息額の20%(復興特別所得税は考慮しない)相当額が所得税・住民税として源泉徴収されるものとすること。
問5 解答・解説
外貨預金に関する問題です。
1万豪ドルの定期預金ですから、預入時のレートTTS1豪ドル75.60円から、投資した円は、1万豪ドル×75.60円=75.6万円。
また、利息は年率0.4%で、12ヶ月満期ですから、
12ヶ月分の利息=10,000豪ドル×0.4%×12/12=40豪ドル です。
また、豪ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=40豪ドル×(1−20%)=32豪ドル
従って、豪ドル建ての元利合計は、10,000豪ドル+32豪ドル=10,032豪ドル です。
満期時のレートは、TTB1豪ドル74.60円ですから、
円転後の元利合計額=10,032豪ドル×74.60円=748,387.2→748,387円(円未満切捨て)
従って正解は、748,387(円)
なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
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