問53 2021年5月学科
問53 問題文択一問題
民法上の相続分に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.代襲相続人が1人である場合、その代襲相続人の法定相続分は、被代襲者が受けるべきであった法定相続分の2分の1である。
2.相続人が被相続人の配偶者と弟の合計2人である場合、配偶者および弟の法定相続分は、それぞれ2分の1である。
3.被相続人と父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の法定相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の法定相続分の2分の1である。
4.養子の法定相続分は、実子の法定相続分の2分の1である。
問53 解答・解説
法定相続人・法定相続分に関する問題です。
1.は、不適切。代襲相続人の相続分は、被代襲者であるその直系尊属(代襲相続人の親など)の相続分と同じです。
2.は、不適切。配偶者と兄弟姉妹が相続人の場合、法定相続分は、配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1となります(兄弟姉妹の人数で分割)。
3.は、適切。被相続人と相続人が兄弟姉妹の場合、両親のどちらかだけが同じである兄弟姉妹の法定相続分は、両親が同じである兄弟姉妹の法定相続分の2分の1となります。
つまり、兄が死んで弟と妹が相続人となる場合、兄と弟の両親が同じで妹だけが母親がちがうとき、妹の法定相続分は弟の2分の1になるわけです。
4.は、不適切。養子の法定相続分は実子と同一ですから、相続人が実子と養子の2人なら、法定相続分は2分の1ずつです。
よって正解は、3.
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