問17 2021年5月学科
問17 問題文択一問題
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
1.被保険自動車を運転しているときに事故を起こして他人にケガを負わせ、法律上の損害賠償責任を負った場合、被保険者が運転免許証の更新を失念していても対人賠償保険の補償の対象となる。
2.被保険自動車を車庫入れしているときに同居している父が所有する自動車に接触して損害を与えた場合、対物賠償保険の補償の対象となる。
3.被保険自動車を運転しているときに脇見をしたため前車に追突し、被保険者がケガを負った場合、被保険者の過失割合が100%であっても人身傷害(補償)保険の補償の対象となる。
4.台風による洪水で被保険自動車に損害が生じた場合、一般条件の車両保険の補償の対象となる。
問17 解答・解説
任意保険に関する問題です。
1.は、適切。対人・対物賠償保険では、運転免許失効中でも、第三者の財産への損害は、補償されます。
この他飲酒運転などでも、被害者への賠償である対人・対物賠償保険は補償対象です。
2.は、不適切。対物賠償保険は、自動車事故で他人の車やモノなどに損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる保険ですが、運転者自身・父母・配偶者・子に対する損害に対しては、補償対象外です(対人賠償も同じ)。よって、父の所有する自動車に対して運転者が接触事故を起こしても、対物賠償の補償対象外です。
3.は、適切。人身傷害補償保険で支払われる保険金は、自動車事故における自己の過失部分も含め、損害額全額が支払い対象です。
4.は、適切。車両保険は、盗難または衝突、接触、火災、爆発、台風、洪水などの偶然な事故による契約車両の損害に対して、補償されます。
よって正解は、2.
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