問26 2021年3月学科
問26 問題文択一問題
個人(居住者)が国内の金融機関を通じて行う外貨建て金融商品等の取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.国外の証券取引所に上場している外国株式を国内店頭取引により売買するためには、あらかじめ外国証券取引口座を開設する必要がある。
2.外貨建て金融商品の取引にかかる為替手数料は、取扱金融機関により異なることはない。
3.外貨預金の預入時に円貨を外貨に換える際の為替レートは、一般に、TTBが適用される。
4.米ドル建て債券を保有している場合、米ドルと円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。
問26 解答・解説
外貨建て金融商品の取引に関する問題です。
1.は、適切。海外市場に上場している外国株式を、国内の証券会社で売買するためには(国内店頭取引)、外国証券取引口座を開設する必要があります。
証券会社によっては、外国証券取引口座には口座維持管理手数料が必要なところもありますので注意が必要です。
2.は、不適切。外貨預金等の外貨建て金融商品の為替手数料は、通貨や利用する金融機関、取扱金額等によって異なります。
一般にネット銀行の方が都市銀行よりも為替手数料は安いですね。
3.は、不適切。顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
4.は、不適切。米ドル建て債券のように、外貨建て金融商品は、為替が円安になると、円換算では為替差益が発生するため、円換算の投資利回りは上昇します。反対に、為替が円高になると、円換算では為替差損が発生するため、円換算の投資利回りは下落してしまいます。
よって正解は、1.
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