問5 2020年9月実技個人資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、米国の経済指標等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「米国のISM製造業景況感指数は、製造業の購買・供給管理責任者を調査対象にした企業の景況感を反映した指標です。通常、当該指数が100%を上回ると景気拡大、100%を下回ると景気後退と判断されます」
(2)「米国の雇用統計は、米国の労働省から四半期ごとに発表される指標です。非農業部門雇用者数や失業率などの数値は、株式市場や為替市場などの市場参加者が注視する重要な経済指標です」
(3)「 米国の政策金利は、連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)により決定されます。2019年は、米国景気の堅調さを反映し、3回の利上げを行っています」
問5 解答・解説
米国の経済指標に関する問題です。
(1)は、×。ISM製造業景況感指数は、全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が算出するアメリカ製造業の景況感を示す指数で、50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退と判断されます。
(2)は、×。米国の雇用統計は、米国労働省が毎月発表する、非農業部門雇用者数や失業率等の経済指標で、その数値は株式や為替等の市場参加者が注視する重要な経済指標です。
(3)は、×。各中央銀行は、政策金利や現金・預貯金の量を操作するための金融政策を決定しますが、アメリカでは連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)が、政策金利の目安であるフェデラル・ファンド・レート(FFレート)を、目標とした政策金利に誘導するように、金融政策を決定しています。2019年は米国景気は緩やかな拡大としたものの、米中貿易戦争による景気悪化に先手を打つ目的で、3回の利下げが行われました。
※FFレート:連邦準備制度に預け入れる無利息の準備金(フェデラル・ファンド)を、市中銀行同士で取引する際の金利。
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