問13 2020年9月実技損保顧客資産相談業務
問13 問題文
Aさんの相続に係る相続税の総額を計算した下記の表の空欄(1)~(3)に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、相続税の課税価格の合計額は1億9,000万円とし、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
<資料>相続税の速算表
問13 解答・解説
相続税の総額に関する問題です。
相続税の計算は、課税遺産総額をそれぞれ法定相続分に分割し、分割後の金額に応じた税率で算出します。
相続税の基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数です。
また、配偶者は常に法定相続人となり、それ以外の親族は、子・直系尊属・兄弟姉妹の順に、先の順位者がいない場合に、法定相続人となります。
さらに、被相続人が死亡するよりも先に相続人が死亡した場合、その相続人の直系卑属が代襲相続人として、相続人に代わって相続します。
従って、本問における法定相続人は、配偶者である妻B、長男Cの代襲相続人である孫E・F、長女Dの4人です。
よって、相続税の基礎控除:3,000万円+600万円×4人=5,400万円 です。
問題文の表より、相続税の課税価格の合計額は1.9億円です。
よって、課税遺産総額=1.9億円−5,400万円=1億3,600万円
妻Bさんの法定相続分は1/2、長女Dさんの法定相続分は1/4(1/2÷2)、孫Eさん・Fさんの法定相続分は1/8(1/4÷2)です。
妻Bの法定相続分の相続税 :1.36億円×1/2×30%−700万円=1,340万円
長女Dの法定相続分の相続税:1.36億円×1/4×20%−200万円=480万円
孫Eの法定相続分の相続税 :1.36億円×1/8×15%−50万円=205万円
孫Fの法定相続分の相続税 :1.36億円×1/8×15%−50万円=205万円
従って、相続税の総額=1,340円+480万円+205万円+205万円=2,230万円 です。
従って正解は、(1)5,400(万円) (2)205(万円) (3)2,230(万円)
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