問4 2020年9月実技生保顧客資産相談業務
問4 問題文
はじめに、Mさんは、《設例》の<資料1>の生命保険の保障内容等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「がんに罹患した場合、治療費や治療に伴う諸費用がかかることが想定されますので、がん診断給付金特約などで一時金を準備することは検討に値します。また、女性特有のがんに対する保障を手厚くした商品もありますのでご検討ください」
(2)「がんの治療(抗がん剤治療等)は、通院による治療で行われる場合も多くなっています。そのため、がんに対する保障を検討する場合は、入院日額やがん診断給付金額などに加え、退院後の通院保障について確認することが大切です」
(3)「先進医療の治療を受けた場合、診察料、投薬料および技術料は全額自己負担になります。また、がんの治療において、技術料が高額となる重粒子線治療や陽子線治療などに備えて、がん先進医療特約の付加をお勧めします」
問4 解答・解説
医療保険の商品性・先進医療特約に関する問題です。
(1)は、○。ガン診断給付金は、ガンと診断された際に給付される一時金であり、ガンの治療費や通院費用等に備えるための保障として有効です。また、女性特有のガンとして乳がんや子宮がん等があるため、それらに備えるための保障が手厚い保険商品も、検討に値します。
(2)は、○。医療技術の発達などにより入院日数が減少した結果、通院日数は増える傾向にあります。
このため、「入院○日目から1日○○円お支払い」という入院給付金や退院後の通院保障については、平均在院日数や通院日数の実態を踏まえて、医療保険の加入を検討することが必要です。
(3)は、×。先進医療は、最新の先進技術として治療効果が高いものの、公的医療保険の適用外で、通常の治療と共通する診察料、投薬料などの基礎的部分は公的医療保険が適用されますが、基礎的部分以外は技術料が全額自己負担となります。また、重粒子線治療や陽子線治療等はガンに大きな効果が期待できるものの、技術料が非常に高額であり、それらに備えるための保障としてがん先進医療特約の付加は検討に値します。
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