問10 2020年1月実技資産設計提案業務
問10 問題文
建築基準法に従い、下記<資料>の甲土地に建物を建てる場合の建築面積の最高限度として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のない条件については一切考慮しないこととする。
<資料>
・第一種住居地域
・建蔽率6/10
・容積率15/10
・前面道路の幅員に対する法定乗数4/10
※甲土地・乙土地が面する道路は建築基準法第42条第2項に該当する道路で、甲土地・乙土地はともにセットバックを要する。また、道路中心線は現況道路の中心に位置するものとする。なお、特定行政庁が指定する幅員6m指定区域ではない。
1. 73.6u
2. 105.6u
3. 110.4u
4.115.2u
問10 解答・解説
建築面積の上限に関する問題です。
この土地の前面道路幅は3mで、「建築基準法第42条第2項に該当する」とありますが、これは都市計画区域にある幅4m未満の道で、建築基準法上の道路とみなしているもの(2項道路)です。
2項道路の中心線から2m後退した線が、道路との境界線とみなされるため、みなし道路境界線と道までの部分(セットバック部分)は、容積率や建ぺい率の計算の際、敷地面積に算入されません。
セットバックで後退する距離は、現在の道路幅に対して、4mに足りない分の幅員の2分の1です。
本問の場合、幅員3mですから、セットバックした場合の後退距離は、
(4m−3m)÷2=0.5m
よって、
甲土地の面積=192u−(後退距離0.5m×間口16m)=184u
建築面積=土地面積×その地域の建ぺい率 ですので、
建築面積の上限=184u×6/10=110.4u です。
以上により正解は、3. 110.4u
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