問22 2020年1月学科
問22 問題文択一問題
投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法をトップダウン・アプローチという。
2.各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法をボトムアップ・アプローチという。
3.ベンチマークの動きにできる限り連動することで、同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストを低めに抑えられる傾向がある。
4.企業の将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高い銘柄を組み入れて運用するグロース運用は、配当利回りの高い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。
問22 解答・解説
投資信託の分類・運用スタイルに関する問題です。
1.は、適切。ップダウン・アプローチとは、経済・金利・為替などのマクロ経済動向の予測からはじまり、資産配分や業種別配分を決め、その後個別の選別を行う運用手法です。
※トップダウン・アプローチ:今後の景気は?⇒債券・株?どの業界?⇒どの会社?
2.は、適切。ボトムアップ・アプローチとは、マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法です。
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
3.は、適切。インデックス(パッシブ)運用は、ベンチマークの動きにできる限り追従することを目指すため、アクティブ運用に比べて銘柄の売買回数が比較的少なく、運用のコストは低めです。
4.は、不適切。グロース投資は、売上高や利益の伸び率などの、企業等の成長性に着目して銘柄選択を行う運用スタイルですので、利益が出ても配当よりも将来への事業投資に重点的に配分する銘柄が中心となることから、配当利回りが低い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向があります。
よって正解は、4.
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