問18 2019年9月実技資産設計提案業務
問18 問題文
増田さん(68歳)の2019年分の収入等は下記のとおりである。増田さんの2019年分の所得税における総所得金額として、正しいものはどれか。
<2019年分の収入等>
老齢厚生年金および企業年金 320万円
生命保険の満期保険金 300万円
※老齢厚生年金および企業年金は公的年金等控除額を控除する前の金額である。
※生命保険は、養老保険(保険期間30年、保険契約者および満期保険金受取人は増田さん)の満期保険金であり、既払込保険料(増田さんが全額負担している)は180万円である。なお、契約者配当については考慮しないこととする。
<公的年金等控除額の速算表>
1. 380万円
2. 320万円
3. 260万円
4. 235万円
問18 解答・解説
総所得金額に関する問題です。
総所得金額は、大雑把に言うと、総合課税の所得を合計し、損益通算した後の金額です。
本問では、老齢厚生年金・企業年金は公的年金等の雑所得、生命保険の満期保険金は一時所得として総合課税の対象ですので、いずれも総所得金額に含めます。
公的年金の雑所得=収入額−公的年金等控除額
=老齢厚生年金・企業年金320万円−控除額120万円=200万円
一時所得=収入額−収入を得るために支出した額−特別控除50万円
=300万円−180万円−50万円=70万円
さらに、一時所得は、総所得金額を算出する際に、その2分の1が合算対象です。
よって、
総所得金額=公的年金の雑所得+一時所得
=200万円+70万円×1/2=235万円
従って正解は、4. 235万円
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