問13 2019年9月学科
問13 問題文択一問題
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.外貨建て個人年金保険は、年金を円貨で受け取る場合、為替相場の変動によっては、年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがある。
2.変額個人年金保険は、保険料を特別勘定で運用し、その運用実績によって将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
3.個人年金保険(有期年金)の保険料は、被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢などの契約内容が同一の場合、個人年金保険(確定年金)よりも高くなる。
4.個人年金保険(終身年金)の保険料は、被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢などの契約内容が同一の場合、被保険者が女性である方が男性であるよりも高くなる。
問13 解答・解説
個人年金に関する問題です。
1.は、適切。外貨建ての金融商品は、円高外貨安になると、外貨建ての価格が一定でも、円換算したときの価格は下落し、反対に円安外貨高になれば、円換算したときの価格は上昇しますから、原則として為替リスクがあります(外貨建て個人年金でも同様)。
2.は、適切。変額個人年金保険は、株式や債券などで運用される保険料の運用実績によって年金額や解約返戻金額などが増減します。また、年金原資や年金受取総額に最低保証のあるタイプを取り扱う会社が増加しています(最低保証のないものもあります)。
3.は、不適切。有期年金は、年金支払期間中、被保険者が生存している限り年金が支払われる商品であるのに対し、確定年金は、年金支払期間中、被保険者の生死に関係なく年金が支払われます(残りの期間に応じた年金または一時金)。
従って、年齢・年金額・保険料払込期間等の契約内容が同じ場合、有期年金の保険料は確定年金よりも安くなります。
4.は、適切。終身年金は、被保険者が生存している限り年金が支払われますので、年齢や年金額といった契約内容が同じ場合、男性より平均余命が長い女性の方が、死亡するまでに多くの年金をもらえる可能性が高いため、個人年金の保険料も男性より高くなります。
よって正解は、3.
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