問4 2019年5月実技資産設計提案業務
問4 問題文
下記<資料>の外貨定期預金を満期まで保有した場合における、外貨ベースの元利合計額を円転した金額を計算しなさい。なお、計算結果(円転した金額)について円未満の端数が生じる場合は切り捨てること。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
<資料>
預入額 :10,000米ドル
預入期間:12ヵ月
預金金利:1.24%(年率)
満期時の為替レート(1米ドル)
TTS :113.50円
TTM(仲値):112.50円
TTB :111.50円
注1:利息の計算に際しては、預入期間は日割りではなく月割りで計算すること。
注2:為替差益・為替差損に関する税金については考慮しないこと。
注3:利息に対しては、米ドル建ての利息額の20%(復興特別所得税は考慮しない)相当額が所得税・住民税として源泉徴収されるものとすること。
問4 解答・解説
外貨預金に関する問題です。
1万米ドルの定期預金の利息は年率1.24%で、12ヶ月満期ですから、12ヶ月分の利息は年利と同じです。
よって、12ヶ月分の利息=10,000米ドル×1.24%=124米ドル です。
また、米ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=124米ドル×(1−20%)=99.2米ドル
従って、米ドル建ての元利合計は、10,000米ドル+99.2米ドル=10,099.2米ドル です。
満期時のレートは、TTB1米ドル111.50円ですから、
円転後の元利合計額=10,099.2米ドル×111.50円=1,126,060.8円
→1,126,060円(円未満切捨て)
従って正解は、1,126,060(円)
なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy
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