問12 2019年5月学科

問12 問題文と解答・解説

問12 問題文択一問題

死亡保障を目的とする生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。

1.逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。

2.特定疾病保障定期保険は、被保険者がガン、急性心筋梗塞、脳卒中以外で死亡した場合には、死亡保険金は支払われない。

3.終身保険の保険料は、被保険者の年齢、死亡保険金額、保険料払込期間など契約内容が同一の場合、一般に、被保険者が女性である方が男性であるよりも高くなる。

4.変額保険(終身型)は、一般に、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されている。

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問12 解答・解説

生命保険の商品性に関する問題です。

1.は、不適切。逓減定期保険は、支払保険料は一定ですが、期間の経過に応じて死亡・高度障害保険金が逓減(徐々に減る)します。

2.は、不適切。特定(三大)疾病保障保険は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われます。

3.は、不適切。終身保険は、保障は一生涯で、被保険者が死亡した場合に死亡保険金が支払われる保険ですので、「満期」がなく、保険料の払込期間が終了すると、保険料負担なしで保障が続きます。よって、年齢や死亡保険金額といった契約内容が同じ場合、男性より平均余命が長い女性の方が、死亡するまでに払い込まれた保険料でより長期間運用できる可能性が高いため、終身保険の保険料は男性より安くなります

4.は、適切。変額保険は、運用実績によって保険金額や解約返戻金額などが増減する保険ですが、死亡保険金については、終身型・有期型いずれも運用実績に関わらず、基本保険金額として最低保証されます。
なお、満期保険金や解約返戻金については、変額保険の終身型は、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されていますが、有期型は運用実績によっては基本保険金額や払込まれた保険料を下回ることがあります。

よって正解は、4.

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