問5 2019年5月学科
問5 問題文択一問題
厚生年金保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.厚生年金保険料を算定するときの標準報酬月額の定時決定は、原則として、毎年7月1日現在の被保険者を対象に行われる。
2.厚生年金保険の適用事業所に常時使用される者であっても、原則として、70歳以上の者は厚生年金保険の被保険者とならない。
3.産前産後休業期間中の厚生年金保険の被保険者に係る厚生年金保険料は、所定の手続きにより被保険者負担分は免除されるが、事業主負担分は免除されない。
4.厚生年金保険法に定める業種であって、常時5人以上の従業員を使用している個人事業所は、厚生年金保険の強制適用事業所となる。
問5 解答・解説
厚生年金の保険料・被保険者資格に関する問題です。
1.は、適切。健康保険や厚生年金保険の標準報酬月額は、原則として毎年4月〜6月の報酬月額に基づき、7月1日現在の被保険者を対象に決定(定時決定)され、著しい変動がない限り、その年の9月から翌年8月までの各月の標準報酬月額となります(このため、3〜6月にかけてはあまり残業しない方が良いと言われます)。
2.は、適切。厚生年金保険の被保険者は、適用事業所に常時使用される者で、70歳未満の者ですから、70歳以後も厚生年金のある会社に勤務する場合、厚生年金保険料の負担はありません。
3.は、不適切。産前産後休業・育児休業中の健康保険・厚生年金の保険料は、事業主・被保険者とも負担を免除してもらえます(介護保険も同様)。
4.は、適切。個人事業主であっても、常時5人以上の従業員が働いている事務所・工場・商店等の個人事業所は、厚生年金保険と健康保険への加入が義務付けられています(法人の場合は、従業員がいない場合であっても常勤の社長が1人いるだけで強制適用)。
よって正解は、3.
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