問28 2019年1月学科
問28 問題文択一問題
アセットアロケーション等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.アセットアロケーションは、さまざまなリスクを低減しつつ安定したリターンを目指すために、投資資金を複数の資産クラス(国内外の株式、債券、不動産等)に配分することである。
2.現代ポートフォリオ理論の一般的な考え方によれば、運用の成果に与える影響は、資産クラスの配分比率よりも個別銘柄の選択や売買のタイミング等の方が大きいとされている。
3.運用期間を通して定められた資産クラスの金額の配分比率を維持する方法の一つとして、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入するリバランスという方法がある。
4.資産クラスの金額ではなくリスク量が同等になるように配分比率を決める運用においては、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産を売却する方法がある。
問28 解答・解説
ポートフォリオ理論に関する問題です。
1.は、適切。アセットアロケーションは、様々なリスクを低減しながら安定したリターンを目指すため、投資資金を国内外の株式・債券・不動産等といった、複数の資産クラスに配分することであり、現代ポートフォリオ理論に基づく投資戦略の1つです。
2.は、不適切。現代ポートフォリオ理論では、個別銘柄の選択や売買のタイミング等よりも、資産クラスの配分比率の方が、運用成果に与える影響が大きいとされています。
3.は、適切。当初のバランスの取れたアセットアロケーションも、運用期間が経過するにつれて、値上がりした資産クラスは運用資産全体における割合が増加し、値下がりした資産クラスの割合は減少するため、配分比率が偏ってくることから、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入するリバランスを行うことで、資産の配分比率を維持することが可能です。
4.は、適切。ポートフォリオ理論では、予想収益率の平均値を期待収益率、予想収益率の期待収益率からのばらつき度合いをリスクと考えるため、ボラティリティ(価格変動の激しさ)の上昇はリスク量の増大につながることから、リスク量を同等に保つ配分比率を目指す場合、ボラティリティが上昇した資産クラスの一部を売却することが必要です。
よって正解は、2.
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